2009年1月23日金曜日

今週の倫理(596号より) 日本創生へ向けて仲間づくりを急ごう

昭和五十五年十月に千葉県で第一号が誕生した倫理法人会は現在、600ヶ所に上っています。会員数も平成19年8月には5万社を超えるに至りました。

これはひとえに、全国の倫理法人会の幹部役員をはじめとする倫友の皆様の熱心な仲間づくりのおかげであり、改めて永年にわたるご尽力に対して深く敬意と感謝の意を表したいと思います。
 ところで、平成19年11月に開催された5万社達成記念大会で声高らかに宣言された『2010年10万社達成!』の勢いに、このところ少なからず陰りが見えます。

 終戦からわずか半月ほど経った昭和20年9月3日に、焦土と化した日本に、『再建』ののろしを上げて創始された倫理運動、そして今日改めて『日本創生』を旗印にして推し進められている倫理法人会活動は今、決してスピードを緩めてはならないのです。いや、むしろもっと急がねばならないということを、声を大にして訴えたいのです。

 日本の現況、そしてこれからの国づくりを考えるとき、未だ倫理経営の醍醐味を知らず、未曾有の不況の中で、もがき、苦しむ全国の企業経営者に、一日も早く純粋倫理を伝え、明るく活力溢れる職場づくりと繁栄する企業づくりに邁進できるきっかけやチャンスを与えてあげることは、すでに倫理を知って安定した経営を実現し、またモーニングセミナーなどで学んだ原理原則を心の支えにして経営できる倫理法人会会員としての大きな喜びとなるからです。

 自分が為したことで他人が喜んでくれたとしたなら、これは何物にも変えられない最高の喜びであるはずです。また日頃、ひとに喜びを与えていると、めぐりめぐって自分を喜ばせてくれる何かが必ずや起きてくるものです。もちろん見返りをあてにするような心があってはなりません。

 まさに「情けは人のためならず」なのです。とくに、経営者に純粋倫理を伝え、倫理経営を実践していただくことは、社員にとっても仕入先にとっても、もちろんお客様にもよいことです。それが社会全体に大きな発展と幸福をもたらすことは言うまでもなく、これ以上大きな働きはないと言えるのではないでしょうか。

 いまや日本は、自社だけでなく他社の安定と繁栄を願い、共尊共栄の産業社会の確立をめざす経営者が一人でも多くなることが求められているのです。倫理法人会はそのような理想社会の実現をめざしていますが、このことがまさに、自分の会社が安心して真心こめて努力した分だけ、報われる社会の実現につながっていくのです。

 そこで、いま私たちに出来ること、そしていま私たちがしなければならないことは、一刻も早く、倫理法人会の存在を全国にアピールし、一社でも多くの企業、一人でも多くの経営者に倫理法人会に入会していただくことです。連帯して倫理経営を実践し『日本創生』という夢を実現していくためにも、一日でも一分でも早く私たちの仲間になっていただくことを、日々心していきたいものです。

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