2009年8月4日火曜日

8月4日 モーニングセミナー 倫理(みち)を踏み誤る事なかれ


本日のMSは、倫理研修所名誉研究員 松丸靖様をお招きいたしました。

1.失敗者の心の奥に欲望が見え隠れ

倫理法人会活動の場で毎月確認しているのが、「物品販売などの商行為の禁止と宗教・政治活動の勧誘禁止」である。論理法人会は、純粋倫理を正しく学び実践する会であるから、物品販売や勧誘などの行為によって本来の活動を阻害してはならない。
「酒・女・金」にまつわる事柄も、当初は大したことではないと思いつつも次第に深みにはまっていく。あの社長に言われたから、協力しないと悪いと。

2.世の中の仕組み(原理原則〉を知れ

(1)倫理経営の推進

倫理経営とは、「経営者が純粋倫理という生活法則をよりどころに、手本に、トップリーダーとしての人間力を高め、その力を土台にした経営、純粋倫理に基づいた経営である。

(2)わが身を取り巻く原理の存在

最も代表的な原理を、「全一統体の原理」と呼恭「すべてのものが、すべての事柄が、一つの大きなカによって統べくくられていて、あたかも生きもののようにつながりあってかかわっている」という意味である。

(3)道は近きにありて遠きにこれを求むるは、世の常

孟子(前372~前289)に、「道は遽きに在りて、遠きに求む」という言葉がある。道理や真理は、案外ごく手近なところにあるのに、わざわざ遠いところにそれを求めようとするの意である。

3.繁栄への倫理を理解し、実践に励め

(1)経営力だけで壁は越えられぬ

経済発展の陰で、精神性を低下させた日本人は、政治、経済、教育の場で過去には想像できなかったような不正や事件・不祥事を引き起こし、世の中を混乱させている。繁栄の道を歩むには、経営力に待つしかないとガムシャラに突っ走る経営者がいるが、売上高・経常利益目標を達成しても、会社の品格がそれに伴って高まっていかなかったら社会からの信用を勝ち取ることは出来ない。

(2)実践力の強化をはかろう

今から400年程前、島津家中興の祖と言われた島津忠良(日新斎)は、島津武士のために「いにしえの道を聞きても唱えてもわが行ないにせずば甲斐なし」、という歌を残した。純粋倫理の学びも同じで、行動に移さなければ役に立つ勉強にはならない。
丸山敏秋理事長は、「実践の急所は①すぐやる、自分から率先して行なう、②小さなことに磨きをかける、③心を先行させる、④家庭の調和、夫婦愛和、に取り組むこと」だと教える。

(3)繁栄の鍵をにぎる倫理とは

繁栄への道を歩むために掲げた5つの実践項目。

①きめごとを守る人になること[守]
②親祖先を大切にすること[本]
③夫婦仲良くすること[和]
④恩の自覚を高めること[恩]
⑤天織に生き抜くこと[情熱]

4.繁栄する企業づくり推進のために

(1)実践は足元から

緊栄の道を歩むために、自己向上を目指す。聴は基なり、財は宋なり」と言われるから、人間力を高め、周囲の人々からの信用を勝ち取れる企業づくりを目指す。
過去四半世紀にわたる活動の中で教えられた結論は、目「よき企業人である前に、よき家庭人であれ・純情な人聞であれ」である。経営者としての存在の前に、家庭人としての存在があり、その前に個人としての存在がある。その個人が、純情な人間に生まれ変わらずして家庭が変わるはずがない。社会に貢献する真の経営者になるためには、まずは自己改革せねばならない。

(2)終始一貫が成功の秘訣

目の前にきたあらゆる機会をとらえて、断乎として善処する人、一度こうと目的を定めたら、終始一貫やってやってやりぬく人、これが世に言う成功者である。

「一日一回」、これは上達の秘法である。地球が一度まわる。その間に一度くりかえす、ここに、かくれた神秘がある。これと、リズム(運動)を合わせるということになる。これを大きくいうと、大宇宙とその呼吸を合わせるという。この境地に立ったとき、大きいカが湧いてくる。ここに、奇跡的な効果があらわれる。
一日一回、同じことをくりかえす。
これは、人間の生活がおのずからにしてかくなっているのであるが、たとえば、朝に起き夜はいねる、これに更に、今日まで為したことのない他の新しいこと、一定したことを、一定の時に、きっちり行なう。これは、生活に節を入れるものである。ゆるんだ生活にしまりをつけて、全生活を引き締める、活を入れる、生命を揺すぶりたてることになる。即ち、これより全生命をゆり立てて、全力を尽すことになる。全力をあげてことに当たるとき、不能ということはない。

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