2010年3月30日火曜日

3月30日MS 「お能と倫理経営」@横浜中央


今回の講師は青葉区倫理法人会会長、㈱メイクリーン代表取締役の舩越芳孝氏。東京都品川区、昭和22年6月生まれの団塊世代。地元の都立高専を卒業後、日本鉱業(現ジャパンエナジー)に入社。コンピータ部門に配属され、社内のシステム化業務を担当したが、独立を志向。希望退職の募集に応じて、ハウスクリーニング会社のフランチャイジーとなる。8年前からは遊休地を企業に転貸する、土地のサブリースを手掛けるようになり、今はこの不動産管理事業を専門に扱っているという。

本日の講話は能のお話に絞るとしたうえで、プロの能楽師(34歳で観世流師範、43歳で大阪能学協会に所属して活動)となったのは、虚弱体質を改善するためには声を出すのが良いと謡を習い始めた(27歳)のがきっかけとのこと。企業経営に専念するために19年前から活動を休止しているが、現役に復帰したい気持ちは今も持ち続けているという。

能は①昔言葉で話される②ある程度話のあらすじを掴んで観る必要③形が深化して簡素化・凝縮されているため、動作等の約束事を知る必要 などで理解しにくい面があるとのこと。(「安宅」「鉢木」のように予備知識がなくても比較的分かりやすい曲目もあるが)

最初は能の面白さがよく分からなかったが、「紅葉狩」の曲目でテンポの急激な変化とシテの動作の中に、能面に笑った表情を観ることができたとき、能の底深い魅力を感じたという。節と間の説明で七五調の句を朗々と謡われたとき、氏の能に対する深い思い入れを感じました。

事務長 萩野宏樹

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