2008年6月24日火曜日

6月24日 モーニングセミナー 「後始末の効用」

本朝は倫理研究所法人局、松本光司研究員の講話です。

後始末とは物事の終わりではなく、次のスタートの準備です。

たとえば1992年当時のニューヨークでは殺人事件の数が2154件、重罪事件の数が626812件ありました。
この状況を憂い、当時の市長は110億円以上を投入して地下鉄の落書きを消すなどの清掃活動を行いました。
その結果、5年後には1997年には殺人事件が70件と約60パーセントの減少、重罪事件においては355893件と約半分になりました。

これが世に言う「割れ窓理論」ですが、これを企業経営にも反映させて考えてみると、まず汚い場所にいるとやる気が出てこないものです。その結果として営業力の低下、健康被害、注意力の低下や散漫、ひいては労働意欲の低下につながるのです。

いらないものを捨てて、よどんだところを作らないように気を配り、社内をいつもすっきりさせておくと大切なひらめきも生まれてきます。

では、どんなものを捨ててすっきりさせたらよいでしょうか?

研究員は、4点挙げています。

1 過去の栄光や思い出
2 レベル(品位)を下げるもの
3 いつか使えると思うもの
4 もったいないと思うもの

一見、エコに反していそうですが、会社にも自宅にも入れ物としての限界があります。
もったいないだけで、何年も使わないものなら、取捨選択をされるとよいでしょう。という講話でした。

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