2011年4月26日火曜日
4月26日特別企画MS大震災と企業経営 @横浜市中央
3月11日に起きた大震災からの教訓と、倫理法人会のメンバーを元気づけるための特別企画モーニングセミナー。県内の倫理法人会に声をかけて112名の参加をいただきました。
---
今回は執筆者交代です。
あなたも一度、当会のモーニングセミナーに参加してみませんか。受付で「見学にきました」のひと言でいいのです。早朝ですので、お仕事には影響がありません。
倫理法人会のモーニングセミナーは、形を重視しています。形から心に入る「形入(ぎょうにゅう)」だと筆者は解釈しています。今日1日を元気に活躍するための、パワー朝礼の母型・原型です。初回は驚かれるかもしれませんが、経営苦難の時代に当たって、社員の活性化を進め、業績進展を図るには素晴らしいものだと実感されるに違いありません。
240回『大震災と企業経営』小関哲哉氏(国際問題研究所ATWI所長)は、震災の本当の姿、国際政治の本質を分かりやすく解きあかして下さいました。
情報をどう受け止めたらいいのか、これから企業経営はどうしていったらいいのかについて、幾つも幾つもヒントをいただきました。そして結論は「しっかり腰をおちつけてフラフラしないこと」「タフであるべき」「あきらめてはいけない」ということでした。
佐藤 寛(幹事)
2011年4月19日火曜日
4月19日MS 家庭に愛を!@横浜市中央
本日は前原スーパーバイザーの講話を拝聴しました。
氏によると中小企業の特性として、経営者は経営がうまくいくことと自分の人生がうまくいくことがほぼイコールであるという。
また、中小企業の社長は毎日社員からの面接試験を受けているようなもの。
社長は社員のことがあまり見えていないが、社員は社長のすべてをお見通し。
であるから、社長は社員の模範となるようなことをしないと、「何だ、あのざまは。」と口には出さないが、毎日思っている。
では、大手企業で用意している企業年金や多額な年収、長期休暇などを用意できない中小企業において、経営者が社員に大してモチベーションを上げられることとは、なにか。
中小企業で働くということは劣悪な労働環境で働いてもらうということ。
これでも働いてもらえるためには、社長みずから誘引にならないといけない。
うちの会社の社長はすごい、人生のモデル。人生の師匠として手本になるような経営者にならなければいけない。あの社長のためなら働こう。と思ってもらえる師匠と弟子の関係をつくっていかないといけない。
これを学ぶのが倫理経営であると講師は言う。
例えば、クレームも間髪入れずに自ら受け入れ、対応する。
倫理を学んでいるから、普段は苦難福門といっているくせに、いざクレームの電話が来たら、社長が「えーっ。」と嫌々ながら対応したのでは、「社長は口ばかりだ。」と言われるだけ。
決してついていこうと思われる社長にはなれない。
また、中小企業の経営者は誰しもよく働く。
そこで肝心なのは、同じ働くなら、朗らかに安らかに喜んで進んで働こう。
いやいやながら仕事をするのとは、心の持ち方で結果はどんどん違ってくる。
喜んでニコニコしながら働いていたら、彼はよく働くなあ。この会社はすごいなあ。と言われ徐々に変化が現れる。
こうした心磨きの練習をする場所が倫理法人会である。
この心磨きをする上で、目の前に見えるもの(個やパーツ)は別々な物だが、目に見えない世界(全体)ではひとつに繋がっていることを意識したい。
たとえば、人の目はパーツとしては一部だが、全体から見れば人としてすべて繋がっている。
目だけ単体で機能しているわけでなく、人体のあらゆる部分とこまかく繋がってひとつの人間を構成している。
この人間も個で見ると別々な存在であるが、家族や社員、地域というククリで見ると構成部分であり全体で繋がって機能していることに気づく。
これを応用して考えを進めると、お客様の満足度を高めるということは、ひとりひとりの従業員満足度が高まっていないと実現されないし、その従業員や社長自身も家庭満足度が高まっていないといずれ歪みが出るものである。
全ては繋がっていて、倫理はまず最小単位から手がけていくことを勧めている。
つまりは、今年のスローガンである、「家庭に愛を」はそうしたところからきているとお話ししただきました。
会長 後藤長重
2011年4月12日火曜日
4月12日MS 動物商の四方山話@横浜市中央
本日の講師は当会会員、(株)アイ・アイ代表取締役 大矢 秀臣氏、68歳。「家庭倫理の会横浜市」の会長を務めている。また、全日本動物輸入業者協議会 事務局長ほか多くの公職を兼務されている。
(社)日本動物園水族館協会に加盟している動物園は89館、水族館は67館。
この中で今一番人気のある動物園は旭川市旭山動物園、
日本で一番古い動物園は、東京都恩賜上野動物園、
日本で一番最近できた動物園は、まだアフリカゾーンが完成していない点で、横浜市立よこはま動物園ズーラシア、
日本で最初にゴリラの繁殖に成功した動物園は、四国高松市の栗林動物園(民間、廃園)。
現在この地球上に棲息する動物は百万種とも百五十万種とも云われている。その中で哺乳類に属する動物はおよそ五千種類といわれているので、動物全体の中では微々たるものです。
一口に珍獣といっても人それぞれの見方があり、東京恩賜上野動物園元園長の中川志郎氏は「珍獣とは、彼らの多様さの中でもその生態や形態が際立って変わっており、数も少なく、私たち人間の耳目をひきつけずにおかないような動物たち」と定義付けておられます。
今回お話をする世界三大珍獣は、嘗て世界的な多くの学者や行動学者達が口を揃えて三大珍獣はこれだと言い切っていた動物をご紹介するのですが、ここ10年ぐらい前から、一部に異論を唱える学者達が現れ、三大珍獣の種類が変わっています。ですから、ある意味では世界四大珍獣としてお話をさせていただきます。
世界で一番珍しいとされ愛されているのは、中国四川省に棲息するジャイアントパンダです。白と黒とのコントラストが素晴らしく、ぬいぐるみのような可愛さがありますが、実際には獰猛な部分もあり(クマ科)、人馴れしていない個体は危険です。最近上野にペアが来て再び人気を博していますが、他には和歌山に8頭、神戸に2頭います。
二番目はオカピです。アフリカのコンゴ共和国の奥地にひっそりと棲息し、そこの土着民族であるピグミーの人たちと共に生活をしている。この動物は生きた化石ともいわれています。ズーラシア、上野動物園にペアがいます。
三番目はボンゴです。アフリカは西アフリカから東アフリカのケニヤまでアフリカ大陸を横断するように棲息しており、大型レイヨウ(羚羊)で優雅で神秘的な美しさがあるといわれています。しかし飼いやすいため近年動物園での繁殖も順調に進み、現在ではかなり多くの飼育数を数えているため、ボンゴを四番目に数えコビトカバを三番目とする方が多くなってきている、というよりも既に逆転しているといっても過言ではないと思います。
コビトカバは、アフリカのギニアからコートジボワールに分布しています。現地では悪魔の力を持つ恐ろしい動物と言われたり、巨大な黒い豚ともいわれていて、森の奥深くに棲息していて、稀にしかその姿を見たことが無いため、永く伝説の動物とされていました。現在では野生の状態ではその数は激減しているが、動物園での繁殖はかなり成功しています。
社名のアイ・アイは、マダガスカルにのみ生息する小さな猿の名称から付けられたそうです。
大矢氏はこれらの珍獣の輸入を手掛けたときの裏話を淡々と話されましたが、その中から世界をまたにかけたご活躍の一端を垣間見ることができました。
広報委員長 萩野宏樹
2011年4月5日火曜日
4月5日MS 『家を建てるときの間違った常識』@横浜市中央
本日の講師は静和建物(株)代表取締役 玉木 光一氏、S24年、高知県生まれ。
静和建物は南区永田北にある、木造注文住宅で定評のある地域密着の工務店。本会会員で、会報「太陽」3号に訪問記事を掲載させていただいた。
住宅に関して色々な情報がインターネット等で発信されているが、その中には間違った常識がかなり混じっているので、少しでも皆さんの参考となることを話したい。住宅を建てるときの基準は、以前の住宅金融公庫から発行されている「木造住宅工事仕様書※」に拠っている。年々厚くなり、矛盾した部分もかなり含まれてはいるが、住宅を建てるときのバイブルのようなものです。自分の家を建てる際はこれを勉強して役立てるのがよい。今日はその中で一般常識とかなり違うものだけを話します。
最初に、土台の木部にはシロアリ消毒が必要と考えている人がほとんどだと思いますが、標準仕様書にあるように、ひのき・ひば等の堅い材種を用いれば防腐・防蟻措置は不要です。実際には95%はつが等の柔らかい材種のため、防腐・防蟻処理材を用いている。
講師は直径12mmと16mmの2種類のアンカーボルト(コンクリートの基礎と土台とを緊結するボルト)の現物を回覧された。見た目にも、手にとった重さも全く違うが、標準仕様書にはどちらでも可と併記されている。実際にはほとんどがコストの低い12mm材が使われているが、強度が不十分な場合も多い。今回の津波被害をみても、住宅の基礎部分だけが残されているのは締結強度不足による。ここは併記ではなく、16mmに統一すべきとのこと。
また、北米のツーバイフォー工法の建物は、木口の厚さが2インチ、幅が4インチの角材を用いた枠組パネル工法。壁や床などの「面」で建物を支えるが、その「面」をかたち作る枠組みに2×4材が多く使われている。日本の多くの工法では枠組にベニアを打ち付けているだけなので、「面」強度が十分とは言いがたい。
コンクリート打設方法で、べた基礎は布基礎より多少はましではあるが、本当は不十分。
当社ではリフォーム工事はやらない。理由は基礎をきちんとしていない建物では責任が持てないため。
その後、質疑応答の時間が設けられ、地震に強くするにはなど、活発な交換が行われました。
健康的で住みやすく長持ちする本物の住宅づくりを志向している玉木氏の強い信念を、穏かな話しぶりの中に窺い知ることができました。
※過去の木造住宅工事仕様書(参考)
http://www.sumai-info.com/spec/wooden.html
最新のものは有料です。
広報委員長 萩野宏樹
登録:
投稿 (Atom)