2010年5月18日火曜日

5月18日MS 「心に響く音色 ライアー(竪琴)の魅力」@横浜市中央


今回の講師はライアー(竪琴)奏者の三野(みの)友子氏。最初にライヤーで即興曲と「ジュピター」を弾かれました。澄んだ響きが拡がる、清らかで柔らかな音色でした。
ライアーは英語でlyre、嘘つき(liar)と同音とのこと。ドイツ語ではLeierで、現在のライアーは1926年に南ドイツで思想家シュタイナーの理念のもとに復元された新しい竪琴。ライアーの起源は古代メソポタニアや古代エジプトに遡り、ギリシャ神話・旧約聖書にも登場する。宗教絵画にもライアーが描かれていたりするので、お気づきの人もいると思う。

現在のライアーはドイツを中心とするヨーロッパやアメリカ大陸では、主にシュタイナー教育の現場や音楽療法に用いられている。日本には今から30年ほど前に導入され、2001年の映画「千と千尋の神隠し」のテーマ曲「いつも何度でも」にライアーが使用された。意外なことに、世界中で一番ライアー愛好家人口が多いのは、この日本とのこと。ここで三野さんはこの曲を弾きながら美声で歌ってくれました。
講師は1994年~2002年まで家族の都合で8年半の間、ドイツのハンブルグやデュッセルドルフに滞在。子どもの通う幼稚園でシュタイナー教育がなされており、先生が行事のときに弾く素敵な音色に感動、自分もやってみようと思ったのがライアーとの出会いだという。すっかりライアーの虜となり、音楽療法をしている先生について習ったり、コンサートに出掛けたり、CDを聴いたりして新しい世界が拡がったという。帰国後頼まれて小さな演奏会を開いたのがきっかけで、これが生きがいとなったしまった。

ライアーは響きが生命で、一つ音を鳴らすだけで音が永く空間に浮遊している感じとなり、響きの行方を追って自分の内側の音を聴こうとする。いま私たちの周りには音が満ち溢れているが、自ら無音の状態を作り出し自然の音に耳を傾けることで、心の平安を取り戻すことか必要とのこと。最後にアイルランド民謡「ロンドンデリーの歌」を演奏されたが、心の落ち着くやさしい調べに、いつまでも聴いていたい気持ちになりました。

事務長 萩野宏樹

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