2011年11月22日火曜日

11月22日MS「会員スピーチ」@横浜中央


本日は会員で元テレビ神奈川 製作部プロデユーサー 株式会社気動 代表取締役 伊東良平氏です。「メディアを見抜く力」と題し、民放テレビの情報のつくられかたの話です。
「メディアリテラシー」
メディアを単純に信じてはいけません。メディアを使いこなす能力が注目されています。
テレビがあまり必要とされなくなっています。テレビや新聞をあまり見ない人が増えています。スポンサーの減少、制作費も下がっています。約250万人の人が地デジに移行していません。
「テレビの映像は現実的には実像ではない」
テレビの映像にはたくさんのフィルターが入っている。プロデューサー、ディレクターの主観的に選択されたもの。デモの映像はデモ隊側と警察側のどちら側から撮るかで印象が違ってくる。バランスのいい映像を撮るのは難しいため実像は伝わりにくい。テレビの撮影、編集の製作の過程を経ると客観性が低くなる。インタビューは実際10倍以上の時間撮影したものを1分~3分にまとめているため短い時間に伝えなければならない。そのため最後の話を先にもってくるなどテクニック的な手法を使うために正しい意図が伝わりにくい。
ゴールデンタイムの情報番組やスタジオものはアバウト、インパクト、わかりやすさの観点から編集されているので下手をするとセンセーショナリズムを引き起こしかねない。
「視聴率至上主義」
製作は視聴者ではなく視聴率のために番組を作るために実態がわからないことがある。特にゴールデンタイムは視聴率を気にするようになっている。ニュース報道番組は以前よりも増して視聴率は製作判断の基準になっている。夕方5時代のニュースは、視聴率をとるための企画(デパ地下グルメ化芸能動物観光ネタetc)で製作され、ワイドショー的になっている。
小泉元総理の政治ネタがテレビとしては面白かったため、小泉劇場で視聴率が上がった。
ワイドショーの報道ネタ化。
漢字が読めない、ホテルのバーで毎日飲んでるサブネタをクローズアップした麻生元総理の報道は本筋から外れていて、本筋を見誤る。鳩山、管元総理の報道にもはじめ持ち上げあとで落とすなどテクニック的な手法が使われた。
ニュース報道番組は局の社員が製作、普通の番組は製作会社であったが最近は違う。ニュースステーションは、久米宏の所属事務所が製作する条件で彼が入った。分業化が進む。局の社員は記者クラブの情報だけを扱う。製作の下請け孫請け化、低賃金長時間、仕事としていい形にならない場合が多い。
情報ステーションは古館事務所が製作するが、ライターがこのテーマではこういうコメントというふうにかかれている。つくりものとしてのニュース。社員は記者クラブ情報だけを流している。検証の報道という本来のメディアのあり方の方向性を見失っているのではないか。
どこまでが真実かわかりにくい時代において、マスメディアだけでなくフリーメディア、ネットメディアを含めて自分でチョイスしての確認が、これからの生活を築くために大切になります。新聞部数は下がっている、広告のデジタル化、今までの基盤がくずれていきます。テレビにおいては地上波だけでなく、BS、CS広範囲のメディアを自分の目、頭で見ておくことが大切です。情報に接する時間も限られています。自分から選んでうまく付き合っていってください。良い明日を。
本日の参加は24社24名ゲストは、神奈川第一上野地区長、青葉区倫理法人会 宮崎さん でした。

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