2010年5月25日火曜日

5月25日MS 「苦難は幸せの道標」@横浜市中央


今回の講師は、倫理研究所法人局参事 能野(のうの)恵美子氏。千葉県鎌ヶ谷市在住で、来年3月に満80歳を迎えられるとは信じられぬほど元気で若々しい。
旦那さんは81歳、息子さん家族と同居の、7人住まいの大所帯とのこと。講師は33年前に家庭倫理の会に入会以来、朝5時からの朝の集いに365日欠かさず通っていたとのこと。旦那さんも1年後に入会し現在は副参事、息子さんもお嫁さんも会員の倫理一家だそうだ。

入会当時は自身の体調不良もあり、苦難の連続であったとのこと。息子さんは小さい頃から喘息に苦しみ、講師自身は仕事を続けながら10年間医者に通わせていたという。一方旦那さんと娘さんは病気知らずでまったく手が掛からなかったため、息子さんにはつらく当たってしまったそうだ。倫理の個人指導を受けて、他人を責める自分の心の誤りに気付き、息子さんに心から詫びたとのこと。


また実母は9歳の時に亡くなり、その後父が婿入りで新しい母と結婚をした。父は40歳で亡くなったため、父の実家の墓参りをしておらず、そのルーツも分からなかった。倫理指導で祖父母の墓参りをして初めて墓参の意味が分かったという。親祖先を大切にするということは、実は自分自身を大切にすることなんだと。(墓参の意義については『倫理経営原典』p.333-335にも書かれています)墓参では①詫び②感謝③誓い④祈りを墓前に報告するのがよいとのこと。

講師は父の看病のときに不足不満の心が強く、尿管結石になってしまった。父が自分のことをどんなに気にかけていたかを知り、継母に対して自分がしてきたことを反省し、父と継母に心から詫びたという。
苦難が起きたとき、すべての原因が自分自身にあるとして、自分の心を正すこと。倫理の正しさは実践によって証明されることを、苦難福門の形で体現されているお人だと感じました。

事務長 萩野宏樹

【ゲストのご紹介】
本日のモーニングセミナーには、兵庫県倫理法人会普及拡大委員長、(有)ミスターハマ濱田隆様と奥様のご出席をいただきました。
お二人ともセミナー終了後の食事会にもご参加いただき、誠にありがとうございました。
横浜にお越しの際は、またいつでもお立寄り下さいませ。m(__)m

専任幹事 後藤長重

2010年5月24日月曜日

5月24日幹部研修 「心が変われば人生が変わる」@横浜市中央

本日は能野先生をお招きして、幹部研修を開催いたしました。


幹部研修は倫理法人会のなかでも最も倫理を学ぶ良い機会です。

しかしながら、現行の規則では未入会の方をお呼びして一緒に
勉強することは不可となっており、とても残念なことだと思います。

今日のお題は。。

心が変われば行動が変わる。

行動が変われば習慣が変わる。

習慣が変われば人格が変わる。

人格が変われば人生が変わる。

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なにかが起きたそのとき、その場で明朗・愛和・喜働の心を持ち得るか。

ふんわりと柔らかな心を持つことができるか。

こうした心持を学んでいきませんか?

能野先生は、「万人幸福の栞は自分で実践するべきことが書いてあるから、
中途半端に人に伝えると間違いが起こる。」とお話いただきました。

まずは、自らの心を変えてみることにしてみます。

専任幹事 後藤長重

2010年5月20日木曜日

5月20日 自主勉強会@横浜中央

本日は万人幸福の栞を寄り深く学ぶための自主勉強会(第3回目)を行いました。

自主勉強会は(社)倫理研究所発行、故川崎参事が解説するビデオ研修で、栞に書かれているわかりにくい表現なども詳しく学ぶことができます。

平日の18時30分からですので、普段モーニングセミナーには参加できない人でも気軽に参加いただけます。

2010年5月18日火曜日

5月18日MS 「心に響く音色 ライアー(竪琴)の魅力」@横浜市中央


今回の講師はライアー(竪琴)奏者の三野(みの)友子氏。最初にライヤーで即興曲と「ジュピター」を弾かれました。澄んだ響きが拡がる、清らかで柔らかな音色でした。
ライアーは英語でlyre、嘘つき(liar)と同音とのこと。ドイツ語ではLeierで、現在のライアーは1926年に南ドイツで思想家シュタイナーの理念のもとに復元された新しい竪琴。ライアーの起源は古代メソポタニアや古代エジプトに遡り、ギリシャ神話・旧約聖書にも登場する。宗教絵画にもライアーが描かれていたりするので、お気づきの人もいると思う。

現在のライアーはドイツを中心とするヨーロッパやアメリカ大陸では、主にシュタイナー教育の現場や音楽療法に用いられている。日本には今から30年ほど前に導入され、2001年の映画「千と千尋の神隠し」のテーマ曲「いつも何度でも」にライアーが使用された。意外なことに、世界中で一番ライアー愛好家人口が多いのは、この日本とのこと。ここで三野さんはこの曲を弾きながら美声で歌ってくれました。
講師は1994年~2002年まで家族の都合で8年半の間、ドイツのハンブルグやデュッセルドルフに滞在。子どもの通う幼稚園でシュタイナー教育がなされており、先生が行事のときに弾く素敵な音色に感動、自分もやってみようと思ったのがライアーとの出会いだという。すっかりライアーの虜となり、音楽療法をしている先生について習ったり、コンサートに出掛けたり、CDを聴いたりして新しい世界が拡がったという。帰国後頼まれて小さな演奏会を開いたのがきっかけで、これが生きがいとなったしまった。

ライアーは響きが生命で、一つ音を鳴らすだけで音が永く空間に浮遊している感じとなり、響きの行方を追って自分の内側の音を聴こうとする。いま私たちの周りには音が満ち溢れているが、自ら無音の状態を作り出し自然の音に耳を傾けることで、心の平安を取り戻すことか必要とのこと。最後にアイルランド民謡「ロンドンデリーの歌」を演奏されたが、心の落ち着くやさしい調べに、いつまでも聴いていたい気持ちになりました。

事務長 萩野宏樹

2010年5月11日火曜日

5月11日MS 「太平洋戦争史」@横浜市中央


今回の講師は(有)旭企業 代表取締役・横浜市鶴見倫理法人会 相談役の磯ヶ谷幹雄氏、昭和12年横浜市生まれの73歳。父が召集されて戦地で無念の最期を遂げたことが、何故このような戦争をすることになったのか、今回のテーマである「太平洋戦争史」を調べることになった動機だという。
東芝に勤務中、1944年1月35歳で召集され、7月にサイパン島にて戦死されたという。出征にあたり母・妻宛てに遺言を認めており、家族、特に講師を含む幼き子たちへの教育を託する思いが切々と綴られているが、母は講師が勤めるようになって初めて父の遺言をみせてくれたとのこと。

講師は鶴見遺族会副会長等の遺族会関係の要職を務めているが、昨日上大岡の神奈川県戦没者慰霊堂で行われた今年度追悼式に参列した。神奈川県で5万8千名余、横浜市で2万2千名弱、地元の鶴見区駒岡町だけでも32名の戦没者の名簿が納められているとのこと。以前『神奈川遺族通信』に、靖国神社公式参拝など遺族会活動への国等の対応に講師が苦言を投稿しているが、その状況は現在も依然として改善されていない。

1894年の日清戦争から1941年の太平洋戦争(大東亜戦争)開戦を経て1945年の無条件降伏まで、戦争等でのキーパーソンを中心に講師の見解等を交えて史実を説明していただいた。東京裁判の不当性についても言及されたが、いつの時代にあっても世の中を見る確かな眼を持つことの大切さを強調されていたのが印象的でした。
海軍航空育ての親といわれる大西滝次郎は日本のとるべき方針について、その都度上申しているが、採用されていればその後の大東亜戦争の展開が変わっていたかも知れぬと思わせる内容であった。日本海軍のかくも高い見識を持った人物が鶴見総持寺に眠っているとのこと。総持寺には著名人の墓が多数あるが、石原裕次郎だけでなく、こちらの墓にも参ってみたいと思いました。

事務長 萩野宏樹