2008年6月3日火曜日

6月3日 モーニングセミナー 「海の安全・安心について」


本日は前海上保安庁長官 石川裕己さんの講話。


日本近海における多くの事件・事故の発生と海上保安庁の活躍を海保ジャーナルという海上保安庁広報誌を使って、ご講話いただきました。

海上保安庁は不法入国船舶の監視の必要性から、バラバラだった行政組織を統一して昭和23年5月に海上保安庁が発足しました。

海上保安庁旗は旧海軍とは違うという意味から、色は赤ではなく青とし、マークは錨ではなくコンパスなのです。(現在も警察の一機関)

昭和35年くらいからタンカーの事故も多く発生し、火災および海の汚染というのが問題となり、昭和40年代には全日空の羽田沖墜落事故も起きました。

日本は四方を海に囲まれた島国であるため、領土は238万平方キロメートル(世界で61番目の広さ)しかありませんが、排他的経済水域(200海里)は447万平方キロメートル(世界で6番目)、海岸延長キロは3万5千キロ(世界で6番目)の長さを有する国であり、また日本は貿易立国ゆえ、輸出入で成り立っている国であるため、国際貨物の99パーセントが海上運輸に頼っています。

また、油類、セメント、鉄鉱石などの基礎物資は日本国内においても80パーセントが船舶で運ばれているわけです。

食料においても、約60パーセントが海外からの輸入に依存している日本では、そのほとんどが船で運ばれてきていて、エネルギーにおいてはその90パーセントが船便です。

こうした日本の生命線、海上の安全を1万2千余名の海上保安庁のみなさんが守ってくれています。

普通に生活していると気がつかないのですが、日夜日本の安全を守ってくれている人たちがいることを思い起こすモーニングセミナーでした。

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