2008年7月1日火曜日

7月1日 モーニングセミナー 「狂言の世界」



本日の講話者は大蔵狂言師の善竹十朗様です。(※重要無形文化財総合指定保持者)

「能楽」は21世紀になり、国連世界無形遺産に認定され、日本でもにわかにクローズされてきました。

そもそも「能楽」とは、「能」「狂言」のふたつを併せて「能楽」といい古くから大衆芸能として今で言うミュージカルやコントのような位置づけで愛されてきたわけですが、明治以降、時の政府が幕府の大事にしてきたものより、まず外国のものを紹介して、これらに追いつけ追い越せという政策を行ったため現代のように「能楽」を知らない人が増えてしまいました。

しかしながらここにきて、世界無形遺産のこともあり、日本古来の伝統芸能を楽しんでみようという機運もたかまってきたようです。
たとえば、横浜能楽堂の館長(元アサヒジャーナル編集長)は「能楽」への造詣が深く、新しい能楽の楽しみ方を発信するなどの取り組みを行っています。


「狂言」は人間の弱い部分を表現し、それをみんなで笑うといったコメディなので、いつの時代にも受け入れられるものであり、堅苦しく考えずに楽しんでいただきたいと思います。

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「狂言」の演目のくだりなどを実際に間近で詠っていただき、とても楽しいMSでした。


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※重要無形文化財総合指定保持者とは、国の重要無形文化財を正しく継承している人を認定する制度です。

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