2011年1月30日日曜日

1月25日MS 倫理実践と事業経営@横浜市中央


 本日の講師は、(社)倫理研究所法人局 法人アドバイザー 深澤通信工業(株) 代表取締役 深澤清次氏、1940年、茨城県生まれ。

 丸山敏雄先生の著書に「倫理実践の要諦」がある。実験倫理は、人間生活の自性に立ち、必然に即する故に、その実践もまた自然でしかも他によい方法がなく、その場に即座に成果が顕れることが特色。これは古の聖人君子・道徳家などの行き方を学んだものでなく、実験実証によって打ち立てられた倫理である。
 「万人幸福の栞」の序には「実行によって直ちに正しさが証明される生活の法則(すじみち)である」

 「今週の倫理658号」に登場するMさんは、二度目の結婚生活では「夫の心得六カ条」を実践しようと決意し、具体的実践として『夫婦間の挨拶』『妻の話をよく聴く』を特に心がけたそうです。その結果、夫婦喧嘩の翌朝にも挨拶ができるようになり、仲違いが早期に修復できた。その分、互いの不満や意見の食い違いを気軽に話せるので、今では妻の話を尊重して聴けるようになった。挨拶を続けて夫婦仲は年々円満になり、その分、仕事への張りが生まれたという。
 挨拶は夫婦の心を結び合う金の鎖である。謝るべきことは、沽券を捨てて先に謝ること。

 事業経営の根本は家庭にある。足下の実践として、挨拶・返事・後始末などを着実に心を決めて徹底してやることである。靴を揃える・玄関をきれいにする・家の周りの掃除をする。心が磨かれ社内の雰囲気も変わってくる。挨拶一つで人生が変わったり、商売が良くなったりする。自ら挨拶することで、社員も自分から挨拶できるようになる。挨拶は①夫婦 ②親子 ③神仏、の順に行うこと。
   
 「万人幸福の栞」を「心読」してほしい。自分の心に照らし合わせて、何を教えてくれているのかをよく考えて読むと心の中に沁み入ってくる。
第1「新世の発見」
 ふんわりとやわらかで、何のこだわりも不足もなく、済みきった張りきった心を持ち続ける。
 すべて無条件に、このまま実行すると、思いもよらぬ幸福な環境(まわり)が開けてくる。
1.「日々好日」
 気づいたら、すぐすることが成功の秘訣であり、それを継続することで必ず良くなる。
 気づくには、目が覚めたらすぐ起きること。
12.「捨我得全」
 事業の上でも経済の上でも、その他奇禍にあった場合でも、恐れ・憂え・怒り・急ぎ等々の私情雑念をさっぱり捨てて、運を天に任せる明朗闊達な心境に達したとき、必ず危難を逃れることができる。
 こだわりの心を持たずに常に明るい心で接すること。

 「今週の倫理678号」には、倫理指導を受けて自分の心が変わり、素直にやってみようと決心しただけで、思いは空間を超えて伝わり状況が一変した、S氏の体験事例が取り上げられている。

 最後に、自分の心がすべて鏡になっている。周りのものが変わらないのは自分の心が変わっていないということ。実践を行ってさらに素晴らしい人生を送ってもらえればありがたいと結ばれました。

【参考】
◆愛和の秘訣・夫の心得六カ条
1.妻への不足不満は捨てるべし 2.妻の心中をよく聴くべし 3.妻を喜ばすべし 4.家のことは妻に一任すべし 5.自由に任せるべし 6.仕事に向かって努力すべし
◆愛和の秘訣・妻の心得六カ条
1.うんと美しくなりなさい 2.夫に上手に甘えなさい 3.何でも相談しなさい 4.なるべく起きて待ちなさい 5.喧嘩の後は先に詫びなさい 6.いつも笑顔を贈りなさい

 広報委員長 萩野宏樹

2011年1月26日水曜日

1月18日MS 活力朝礼で子供の心を育てる@横浜市中央


 本日の講師は、学校法人平成学園 原幼稚園 理事長・園長の石井和則氏、この8月で50歳を迎える。父親は3年前に他界し、祖父は2年前に104歳で他界した。母親と妻と娘3人の6人家族。妻は一緒に幼稚園を手伝ってもらっている。昨年9月から大和市倫理法人会の会長を務めている。
 畑を耕作している農家であったが、祖父と父は自分が3歳のときに廃園になった地元の原保育園を地域の幼児教育のために必要と考え、その経営を譲り受けた。
 自分は子どもの頃から身体を動かすのが好きで、サッカーと野球が得意。小学6年生のときの文集に「プロのサッカー選手になりたい。なってダメだったら幼稚園の園長先生になりたい」としっかり書いていた。サッカーはその後も続けて中学のときには県総体で優勝し、プロを目指していた。だが、色んな壁があってその願いは叶わなかった。

 父の経営を引き継ぐつもりはなく、小学校の教員になって子どもたちにサッカーの指導をするつもりでいた。しかし父が病気で入院し、父の願いで幼稚園の職員になる。それでもまだ本気になれず、また職員との人間関係もうまくいかず自分の居場所がなかった。園児へのサッカーや体操の指導・通園バスの運転・園児の遊びの相手などをして逃げていた。
 園長さんの集まりに出席して良いアドバイスももらったが、同時に自分自身が変わらないと何も変わらない、このままでは幼稚園にとってもマイナスと言われた。父親とも職員とも自分からコミュニケーションをとらず、保護者に対しても自分から挨拶をしてこなかった自分のわがままに気がついた。それからは少しずつ人生観が変わり、だんだん幼稚園が楽しくなった。父親も退院して元気になり、一緒に仕事をして幼児教育に関することなど色んな話ができるようになった。

 平成12年に父から継承して園長に就任、研修を受けてはさまざまな改善提案をしてきたが、その都度職員に反発され受け入れられなかった。
 園長さんの集まりで相談すると、自らの信念を通さないとダメだ、ビジョンに向かって突き進まないと良い幼稚園にならないと言われた。職員会議で、幼稚園のためでなく園児のためにこういう教育をしたいと、自分の思いを伝えていった。その結果、辞める職員もかなり出たが新体制になって、かえって自分の考えに職員がついてきてくれるようになった。
 さらに、マンネリ化していた職員朝礼を何とかしたいと考えていたら、変わった朝礼をしているところとして大阪晴美台幼稚園の松井直輝先生を紹介された。訪問して実際にすごい活力朝礼をしているのを見て驚いた。自分のところでもできるか懸念したが、先生から色々なご指導を受けたり、こちらに来ていただいてアドバイスをもらい、活力朝礼が徐々に形になってきた。

 ここで、原幼稚園で行われている活力朝礼の様子がビデオにより紹介された。職員朝礼に毎朝10分間の活力朝礼の実践を採り入れた。いつもは15人程度が参加。
①教育目標・教育方針の斉唱
②『職場の教養』を全員で斉唱。職員同士がペアで向かい合い、与えられたテーマで1分間話し合う。
③挨拶実習
④今日の一日の行動イメージを思い浮かべる
などを行い、最後にハイタッチ、拍手で気分が高揚した中で朝礼を終える。

 活力朝礼を導入した結果、職員が大きく変わり元気が出て笑顔になった。チームワークも格段に良くなり、人間力もアップした。園児も変わり、幼稚園全体の雰囲気も変わった。園児の親までが立ち止まって挨拶をしてくれるようになった。
 倫理が幼児教育に浸透すると素晴らしいものになる。子どもは心が強くたくましくなってほしい。大きな夢を持って育ってもらいたいので、これからも活力朝礼を通して頑張っていきたい。
 2月3日(木)に行われる大和市倫理法人会主催の倫理経営講演会(18:30-20:30大和市渋谷学習センター多目的ホール)で、原幼稚園の朝礼実演がある。

 広報委員長 萩野宏樹

2011年1月11日火曜日

1月11日MS 新年式@横浜市中央


本日は今年最初のモーニングセミナーなので、卯柳専任幹事の進行の下に新年式を執り行いました。

国歌斉唱の後、酒井相談役が理事長の『年頭の挨拶』を全文朗読しました。
この後、後藤会長から、次のような年頭の挨拶がありました。

 酒井相談役に(社)倫理研究所理事長の丸山敏秋先生の『年頭のご挨拶』をすべて読んでいただいた。県下のいくつかの他会の新年会に出席したが、挨拶を全文読んでいるところはなく、全く読んでいない会もあったし、事業活動の報告を割愛する会もあった。法人会はどんな活動をしているかを言っていかないと会員に全く伝わらない。横浜市中央という小さな単会の中でも、役員は知っていても会員は知らないということが多い。
 今年は広報活動に力を入れて、皆様の力をいただき会を盛り上げていくような1年にしたい。今年度は上村相談役が県委員長を務めている女性委員会主催のイベントが3月3日にある。また、当会企画のAブロック新年交流会が今月20日にあるなど、今年も盛り沢山な横浜市中央倫理法人会となるので、皆様も手伝って盛り上げていただきたい。

 続いて会員が一人一人今年の抱負や決意を発表しました(省略)。

 新年を祝い、皆様のご健康と横浜市中央倫理法人会が太陽のように輝いて1年過ごせますように祈念して乾杯、との上村相談役の発声に続き、用意された御酒とおつまみをいただきながら暫し談笑しました。

 広報委員長 萩野宏樹