2010年6月22日火曜日
6月22日MS 「街の法律屋 ~行政書士の世界~」@横浜中央
今回の講師は大和市倫理法人会 会長で行政書士大和行政手続事務所 代表の中村一夫氏、44歳。行政書士の資格は公務員を一定年齢勤めると与えられることもあり、講師が今から15年ほど前に行政書士会に入ったときは、公務員退職者が多く神奈川県で一番若かったという。
試験が比較的やさしく開業時の収入が良いとして、受験対策に専門予備校や中大法学部(通信教育課程)に入学して勉強し、行政書士にめでたく合格した。ただ資格を取っても更に勉強を積み重ねなければ仕事ができるものでなく、また自ら開業するのが普通で、勤められる事務所を探すのは難しかった。
看板を上げたものの知り合いもなく途方にくれたが、妹がかつて旅行で泊めてもらったことのある方の職業が行政書士であったのを思い出した。妹に当時の名刺を探してもらい、福岡で行政書士の事務所を営業している方にぶしつけに電話でお願いしたところ、親切にも関係資料をダンボール1箱も送ってくれたうえに、事務所を見に来ないかと誘ってくれた。この方には今も相談にのっていただいているとのこと。
また交通事故の案件を引き受けたものの経験がなく困っていたとき、いつも走っている道路沿いに今まで気づかなかった行政書士の事務所を発見、しかも近づいてみると交通事故を扱っているのが分かった。そこは日本行政書士会連合会の会長をされていた人の事務所で、その方のおかげで各界の著名人にも知り合いが広がったという。
この二つの出会いで今の自分があるという。
行政書士の仕事は幅広く、①権利・義務に関わる仕事では、相続・遺言、成年後見などの契約書・示談書作成 ②許認可申請に関わる仕事では、自動車関連、建設業・運送業などの規制緩和に伴う行政手続 ③国際業務では、入国管理局への在留資格申請の事実証明
などが増えているとのこと。
お話を伺って、気づきと出会いを大切にされ、チャンスを逃さない即行のお人だと感じました。
事務長 萩野宏樹
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