2010年7月27日火曜日
7月27日MS 「和を以て貴し」@横浜中央
今回の講師は(社)倫理研究所 法人局普及事業部企画室研究員 高橋哲也氏。昭和59年 小田原市生まれの25歳。
本日のテーマ「和を以て貴しと為す」を話すときにいつもお見せするものがあるとして、御朱印帳を示された。全国のお寺や神社に参拝したときにいただいているそうで、法隆寺の御朱印には、「以和為貴」と書かれている。これは法隆寺を建立した聖徳太子が制定した、日本最古の憲法である「十七条憲法」の第一条だが、「万人幸福の栞」は丸山敏雄が「十七条憲法」に倣って生活法則を十七か条にまとめあげたもの。
「万人幸福の栞」の八条に「明朗愛和」として書かれている。P.62に「愛にみちあふれて、皆がその所を得た有様を和という。」とある。また、P.63に「和のもとは愛である。(中略)親子夫婦のたてよこ十字の愛和は、家庭の幸福のもとであり、親子、長幼の縦の敬慈、すべての人の横の愛和、協力が社会一切の幸福を生み出す。」とある。
人との心の関わりを作るのが愛。愛の真ん中には心(真心)がある。相手を思いやる気持ちや真心をどれだけ言葉・行動・態度で示せるかが重要。できれば先ず家庭から始めてほしいと話された。
講師の知り合いの女性教師が4年生を担任したときの話で、クラスの雰囲気が次第に落ち着いていくなかで、いつまでも心を閉ざす男子学童に毎日「大好きだよ」と精一杯の愛情を降り注ぎ続けた結果、3カ月ほど経った個人面談のときに、少年は初めて自分のことを話してくれた。少年とコミュニケーションがとれたばかりでなく、クラス全体にまでその少年を中心に和ができ、クラス全体に向上しようとする空気が生まれてきたとのこと。
講師には前日の特別研修から二日間に亘り、大変お世話になりました。
2010年7月20日火曜日
7月20日MS 「足もみ健康法の実践から健康の実感を」@横浜中央
講師は(有)鎌倉健康ひろば 代表の松島誠一氏、68歳。6月8日のセミナーの続編として、今回は主に実技を中心に二度目のお話しをしていただいた。
最初に前回の復習として要点のお話しがあり、体温(免疫力)と血流に大切な筋肉の70%は下半身にあるので、大腿四頭筋を減らさぬよう良く歩くこと。
また精神的な面が健康に大いに作用し、笑いと感謝のこころが副交感神経を活発にし、血流を改善する。朝、鏡に向かってにっこりし大笑いするのが良いとして、笑顔を作って息が続く限り大声で「アッアッハ」と笑う実習をした。
「足もみ健康法」は足の裏・甲・すね等に全身の反射区があり、この反射区を按摩すると対応する部位の細胞が活性化し、機能が正常化する。按摩の「按」は指で中に押し込む、「摩」は表面をさすって毛細血管の血行を促進すること。
ついで実習に移り、先ず素足となって両ひざ下から足の指先までクリーム(軟膏)を塗ってよくすり込んだ。本当は相手の足をもんでやるのがよいが、今日は一人でできる方法を実践した。自身の手と足の握手(右手と左足で指を組んで付け根まで入れる。左手と右足も同様)して足首回し、竹踏み(100円ショップでプラスチック製を購入できる)で足の裏を刺激、足の甲並びに足の内側と外側を手の指で刺激、などを実習した。
最後に、講師から希望者に足裏の按摩を解説を交えながらしていただいたが、強くもむ必要はないとのこと。ただ、それでも痛く感じるときは、もんだ反射区に対応する部位が弱っていることが考えられる。1年も按摩を続けると効果が現れてくるとのこと。
「自分の健康は自分で守る」ことから始めなければと思った次第でした。そのためには、自分のからだをもっと良く動かして、積極的な改善を図ることが必要だと感じました。
事務長 萩野宏樹
2010年7月13日火曜日
7月13日MS 「さくらノートの挑戦 」@横浜中央
今回の講師は中高生に絶大の人気を誇る仕事紹介の無料情報誌「さくらノート」を企画・編集・発行する(株)盤水社 代表の中山貴之氏、45歳。富山県出身、石川県金沢市在住。
「さくらノート」は学校配布型キャリア教育支援マガジン。このフリーペーパーを発行するきっかけとなったのは、7年ほど前の倫理法人会入会と大いに関係があるとのこと。
11年間ほど外資系生保で営業の仕事をしていたが、大口の契約が取りたくて大学の先輩にお願いしたところ、社長を紹介してくれる代わりに朝の6時に会場に来なさいと言われた。それが金沢市の倫理法人会で、そこで事務長をやっていたとき販売用に取り寄せた丸山理事長の「道徳力」を読んで、本の中に今まで生きてきたことの答えがすべて書かれていると思ったという。
戦後、修身が義務教育の履修科目からなくなり、「教育勅語」も廃止された。当時の文部大臣 天野貞祐が道徳教育の必要を感じて「国民実践要領」をまとめ提示したが、日の目をみることはなかったとのこと。講師はこのコピーを入手して昔の立派な日本人の逸話など、ここで説かれているエッセンスを「職場の教養」のように分かりやすくコンパクトに中高生に紹介できないかと考えた。
いま学校では規範や規律を教えられない。就業意識を中高生のうちから育ませることができ、就職後の転職・離職の減少に結びつけることができれば、学校・企業双方にメリットがあるのでは。これをビジネスにするにはどうすればよいか、自分の勤めている会社の仕事を休業して1年間ぐらいで構想を練り上げたとのこと。
見本誌を持って学校まわりをしたところ、意外とすんなり期待をもって迎えられ、むしろ金を出す企業の理解を得る方が大変だったとのこと。会社で一番頑張っている人から取材でき、仕事を天職と考える高い職業観を感じたという。「さくらノート」では単なる会社紹介や職業紹介でなく、人がどんな思いで働いているかを伝えていきたいという。
創刊号の金沢版を3年ほど前に石川県で発行。その後富山県版もスタート。
今月から横浜・川崎版の配布が始まった。
中高生を対象に、今までにないジャンルを一人で開拓したパイオニア精神に心服しました。
事務長 萩野宏樹
2010年7月6日火曜日
7月6日MS 「心が一流なら、必ず技術も一流になる」@横浜中央
今回の講師は高級注文家具メーカーの秋元木工代表の秋元利輝氏、67歳。6人兄弟の8人家族。家が貧乏で勉強も全くできなかったという。でもそれがかえって良かったとのこと。故松下幸之助氏を髣髴させるお方だ。
手先が器用で自家の修繕も小学校4年のときから自分の役目になっていたし、近所の人からは大工仕事を頼まれるようになっていたという。
中学校を出ると1年間の訓練校を経て木工所で丁稚奉公をした。最初の3年間は使い走りだけを続けた。食事の用意まで何でもさせられたが、主な仕事は職人の作った家具を注文主まで届ける仕事だ。200kgをもリヤカーに積んで、10km先まで一日3回も納品することがあったという。
丁稚奉公を卒業し6年目からは晴れて一人前の職人となり、勤め先の職人の中で1番になると、より上を目指し転職した。その都度一から始め(給料10万円→2.5万円/月)、最後に勤めた大手デパートの木工部門では職人150人のトップ成績となり退職し、27歳のときに独立したという。常に頭にあるのは質で日本一になるということで、それまで儲けてきた金もすべてを大工道具の買い揃えなどに費やしてきたため、貯えはなかったという。
「女子大生が家具職人に」のタイトルで、10倍の入社試験で採用された10人のうち、ただ一人大卒の女性が本採用されるまでを中心にしたビデオ上映がなされた。4年間住み込みの現代の丁稚奉公を課している稀有な会社で、叱られどおしで泣きながらも挫けず頑張る職人志望の女性の一日一日を綴るビデオだ。
1週間の試用期間を経て、一人前の職人になるぞという覚悟を決める丸刈りになる儀式で、彼女が晴れ晴れとした表情をしているのが印象的だった。
人情に厚く人間性を重視する講師のお話に、現在欠けている大切なものを気づかせていただきました。
事務長 萩野宏樹
秋山社長執筆の書籍、「丁稚のすすめ」をサイドバーに追加しました。聞き漏らした方やもう一歩深く学んでみたい方はぜひご一読下さい。
専任幹事 後藤長重
登録:
投稿 (Atom)