2010年7月13日火曜日
7月13日MS 「さくらノートの挑戦 」@横浜中央
今回の講師は中高生に絶大の人気を誇る仕事紹介の無料情報誌「さくらノート」を企画・編集・発行する(株)盤水社 代表の中山貴之氏、45歳。富山県出身、石川県金沢市在住。
「さくらノート」は学校配布型キャリア教育支援マガジン。このフリーペーパーを発行するきっかけとなったのは、7年ほど前の倫理法人会入会と大いに関係があるとのこと。
11年間ほど外資系生保で営業の仕事をしていたが、大口の契約が取りたくて大学の先輩にお願いしたところ、社長を紹介してくれる代わりに朝の6時に会場に来なさいと言われた。それが金沢市の倫理法人会で、そこで事務長をやっていたとき販売用に取り寄せた丸山理事長の「道徳力」を読んで、本の中に今まで生きてきたことの答えがすべて書かれていると思ったという。
戦後、修身が義務教育の履修科目からなくなり、「教育勅語」も廃止された。当時の文部大臣 天野貞祐が道徳教育の必要を感じて「国民実践要領」をまとめ提示したが、日の目をみることはなかったとのこと。講師はこのコピーを入手して昔の立派な日本人の逸話など、ここで説かれているエッセンスを「職場の教養」のように分かりやすくコンパクトに中高生に紹介できないかと考えた。
いま学校では規範や規律を教えられない。就業意識を中高生のうちから育ませることができ、就職後の転職・離職の減少に結びつけることができれば、学校・企業双方にメリットがあるのでは。これをビジネスにするにはどうすればよいか、自分の勤めている会社の仕事を休業して1年間ぐらいで構想を練り上げたとのこと。
見本誌を持って学校まわりをしたところ、意外とすんなり期待をもって迎えられ、むしろ金を出す企業の理解を得る方が大変だったとのこと。会社で一番頑張っている人から取材でき、仕事を天職と考える高い職業観を感じたという。「さくらノート」では単なる会社紹介や職業紹介でなく、人がどんな思いで働いているかを伝えていきたいという。
創刊号の金沢版を3年ほど前に石川県で発行。その後富山県版もスタート。
今月から横浜・川崎版の配布が始まった。
中高生を対象に、今までにないジャンルを一人で開拓したパイオニア精神に心服しました。
事務長 萩野宏樹
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