2010年11月19日金曜日

11月9日 400回記念MS 「資本の論理」を卒業して地球環境問題へ~協働をキーワードとする社会を目指して~@横浜市中央


 横浜市中央倫理法人会のモーニングセミナーは、おかげさまでこのたび400回の節目を迎えることができました。この記念モーニングセミナーにNPO法人アサザ基金顧問・元(株)損害保険ジャパン副社長の牧 文一郎氏を講師としてお迎えしました。1943年福岡県出身、千葉県柏市在住。

 アサザプロジェクトの舞台、霞ヶ浦・北浦は茨城県面積の約3分の1を占める、日本第2位の面積の淡水湖。かつては外海と繋がる汽水湖だったが、現在は水瓶化のためにコンクリート護岸で周りを固めて30cm水位を上げ、水門を設けて外海と繋がりを断って淡水化している。このため湖の富栄養化が進み、アオコが繁殖し生態系も自然環境も破壊された。
 しかし湖水の中のアサザ群落域だけは波が静かで、水鳥も子育てしているし魚類も多い。アサザを増やせば水質が改善され、豊かな自然環境が戻ってくる。水の中に入ってアサザの種を集め、発芽させて苗を育て植え戻す。子どもたちに夢ある未来を願って、アサザプロジェクトは小学生を主役に、市民や企業がボランティア活動などで応援する、自然再生事業である。ボランティアで流域にある110校の小学校のなかにビオトープを造って、子どもたちがアサザなどの水生植物を植栽しメダカなどの観察を続ける。湖の自然を取り戻す実践型の環境学習を地域ぐるみで行っている。
 
 独立した組織が環境というテーマで橋渡しをしていく。このようなコラボレーションの精神でのビジネスモデルをつくる。たとえば森から湖までの流域の自然をよみがえらせるために、荒廃した谷津田を復田し酒米を無農薬で栽培して水源地を保全するとともに、できた米を酒にして販売する過程で、農業者、酒造会社、流通会社を繋ぐビジネスモデルだ。

 水瓶化したために霞ヶ浦・北浦はチッソ・リンが溜まる構造になった。ヨシの再生や外来魚を獲る(魚粉にして肥料にする)ことで、これらが循環する構造にしたい。また、冬期に水門を開けて人為的に上げている水位を下げ、外海と繋げて湖水の循環を促すとともに、シラスが遡上する環境を取り戻し、霞ヶ浦を天然ウナギの世界的な産地にしたい。
 議会や国土交通省に10数年来お願いしてきた水門の柔軟運用についても、ようやく理解が得られつつある。
 アサザプロジェクトに皆さんの理解と支援をお願いすると結ばれた。

 大規模な自然再生事業を基金を活用するなどあまり金をかけずに、流域全体の関係者を巻き込んだ活動で行っている。また未来を担う子どもたちに実践型環境教育を施し、環境をキーワードに協働したビジネスモデルを起こすなど、これからの日本の進むべき道の一つの先鞭となるのではと、希望の持てる素晴らしいお話しを伺いました。

 広報委員長 萩野宏樹

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