2008年5月16日金曜日

今週の倫理 (559号)より 気は行動を変え行動は人生を変える

 暖気―寒気、景気―不景気、元気―病気、本気―浮気、売る気―買う気…など、私たちの周囲には「気」の付く言葉がたくさんあります。

「気」とは、私たちの心中から外部に向かって働きかける触手のようなもので、言葉や表情、態度や雰囲気にすぐさま表われ、相手に伝わっていきます。

一日の仕事を始めるに際しては、まず冷水で洗面するかのごとくピシッ!と「気」を整え、さらには、奮い立たせていくことが大切です。

行政改革の神様と謳われた土光敏夫氏は、かつて東芝の社長に就任した時、「ヤル気のない社員はやめてくれ!」と言いきって社員の意識を啓蒙し、ついには東芝を超一流企業に育て上げました。
また、明光商会名誉会長の高木禮二氏は、新しく入社してきた社員に向けて次のような言葉を贈っています。
人間は、考え方の動物ですから、考え方が変われば、行動が変わり、行動が変われば、習慣が変わる。
人間、習慣が変われば、それに対応して、人格が変わる。
人格を昇華させられれば、結果が変わり、人生が変わる。
行動する際には、その決意(自覚)の大きさ、意志(心構え)の強さが、行動力の強さにつながり、成果の大きさにもつながっていきます。

さらに「時の刻みは命の刻み」と言われるように、どのような決意・意志をもって日々の生活を積み上げていくかが、充実した人生を送る上で重要になってくるのです。

 時として、誰しも心の中にフッと油断や気の緩みが生じます。そうした状態を早期に食い止めるためにも、自分自身の姿を振り返る指針が必要でしょう。
そこで、自己チェックのために、さらには「気」を高めるためにも、次の「プロ十訓」を活用してはいかがでしょうか。

① プロとは仕事に命を賭ける人である。
② プロとは自分の仕事に誇りを持つ人である。
③ プロとは先を読んで仕事をする人である。
④ プロとは仕事にムラのない人である。
⑤ プロとは時間より目標を中心に仕事をする人である。
⑥ プロとは高い目標に向かって邁進する人である。
⑦ プロとは成果に責任を持つ人である。
⑧ プロとは報酬が成果によって決まる人である。
⑨ プロとは甘えのない人である。
⑩ プロとは能力向上のために常に努力する人である。

仕事に限らず、何らかの理由でへこたれそうになった時に、挫けそうになった時に、自分を奮い立たせる言葉を持っている人は実に強いものです。

「プロ十訓」の一字一句を噛み締め、そしてどのように実行に移すかを真剣に考えて、職場生活や自身の人生に積極的に活かしていきましょう。

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