2008年12月2日火曜日

12月02日 モーニングセミナー 会員スピーチ

本日のモーニングセミナーは、(株)グローバルシステムズの卯柳貴重会員と(株)アイ・アイの大矢秀臣会員お二人の会員スピーチでした。


【卯柳 貴重会員】 「何故ここにいるのか」
卯柳会員は、餃子で有名な栃木県宇都宮市生まれの37歳の若手会員です。宇都宮の家庭では冷凍庫に50個の餃子が常備され、小さい頃からおやつも餃子、夕食にも餃子が出るのがあたり前と思っていたが、世間的にはあたり前でない事を横浜に出てきて知ったという。宇都宮市といっても市外地で、小学校までの4km を1時間歩いて通うような大自然に恵まれた片田舎育ち、やんちゃな子で1学年1クラスの先生の目が届く小人数のなかで先生によく殴られて叱られたという。

両親とも先生で、父親は宇都宮市教育委員長も勤め上げ、母親も校長先生という厳しい父母の元で育ち、周りは農家で高校に進学するのも半数という地区の中、大学まで進ませたいという両親の計らいで20kmも離れた私立中学・高校に通った。この時の思い出は、9割が女子生徒で卒業までに20通ものラブレターを貰ったがそれ切りでおしまいと言う悲しい話。今あるのは両親のお陰と感謝。

親戚も教員という教育一家で当然先生を目指すつもりが、動物好きの祖父の影響で獣医師を目指すが挫折、大学卒業後血液検査技師として病院に勤めるが、ピラミッド構造と「医は算術」というダークな部分が嫌で1年で辞め、コンピュータ・ソフトウェア業界に転職し、中国人の社長と二人で現会社を大きくしてきた。業界の中でも中国でのオフショア開発の先駆け企業で、15年前から上海で活動してきた。

倫理法人会へは、自民党政治大学同期生である当会高橋徳美会員との出会いで入会。地域教育格差や教育現場の崩壊を何とかしたいと、横浜市議会議員を目指して今も勉強中である。本日の主要テーマの「なぜ倫理法人会にいるのか」は、笑いのうちに時間切れで忘年会へ持ち越し。請うご期待。



【大矢 秀臣会員】 「両親について」
父親は名古屋市出身で、大矢家は関が原合戦の頃から徳川家の「守り本尊の土の地蔵さん」を背負って各地を歩いたという先祖に遡る家系で、今でも兄の家に地蔵さんが保管されており、他にも徳川家の紋所のついた抹茶茶碗やひな壇も残っているという事です。明治42年生れで愛知商業大学を出たあと就職もせずブラブラしていた所、当時の南区区長さんからの役所に来いという一声で区役所に就職出来たという逸話の人です。新し物好きで、名古屋市で2番目に車の免許をとり、知事の専用車V8フォードも運転したそうです。

母親は大正元年生まれで、女学校を出て当時花形職業の電話交換手をしていて、お二人が出会い見合い結婚があたり前の時代に恋愛結婚し、3男2女に恵まれました。ご自分も職業婦人であり「男は自分で世の中を切り開き家庭を築け」「女は主人に万が一の事があっても食べていける様に手に職を持て」という考えで、お二人の娘さんを、薬剤師とバイオリン教師につけ、後にお二人共ご主人が早くに亡くなられたけど困らなかったようです。

父親は役所を退職し友人と水道メーターの会社を協同経営で始めたが、戦争で軍需工場に指定されたのを機に、「人を殺す道具は作りたくない」と友人に会社を譲り、岐阜県の親戚に疎開して3年半釣り三昧の日々を過ごし、その後横浜スカーフの村上義一商店にいた叔父をたより横浜に移住。横浜スカーフの会社を設立して大成功し、扇町に当時初の4階建ビルを建てたりスカーフ会館を建設したりと大活躍。また、日産ダットサンの助手席に揺れや転落に耐える両手で掴むバーを付けさせたというアイデアマンでもあった。

高校入学までは厳しかった父親も、以後は男と男の付合いで何でも相談でき、マージャン・ゴルフ・玉突き等すべての遊びも父親から教わったそうです。世話好きで、町内会や東本願寺詣の世話役、子供3人が通った関東学院大学のPTA会長を10数年も引き受け、終了後も請われて父兄同窓会を設立・会長を勤めたそうです。医者や歯医者にも行かずに健康で過ごし、89歳で入院した時に診察券を一切持っていなかった事や全て自前の歯に感心されたそうです。自分の死期を悟り会社や建物などの後処理を全て指示され、お腹に穴をあけ流動食を通す相談には自分は出ないと宣言したその日に90歳で永眠されました。

66歳になる大矢さんが、今までも、これからもご両親の影響を受けて生きていくという事とご両親を心から尊敬されている気持ちが伝わってきました。
大矢さんにとってもう一組のご両親がおられるという、動物商への道と倫理に導いてくれた河野初代神奈川県倫理法人会会長ご夫妻のお話も次回じっくりとお聞きしたいですね。


☆モーニングセミナー終了後の食事会で、厳しい父親とやさしい母親について皆さんから、それぞれ共感する意見が出ました。

文章:前嶋昭夫地区長

0 件のコメント: