2009年1月21日水曜日

1月20日 モーニングセミナー 「政治に求められるものはなにか」



三橋副会長、朝のあいさつです。

ノーベル経済学賞を受賞したプリンストン大学のダニエル・カーネマン教授は「プロスペクト理論」のなかでこう提唱している。

これまでは合理的で理性に基づく経済理論が多かったが、「経済は感情で動く。」
ケインズやアダムスミスも一部同じようなことを言っていたが、この理論の中で経済は大衆心理によって大きく動くものであることに光をあてている。

今、まさにこの不況は大衆の恐怖心で動いてはいないだろうか?
大きく報道されていることは、これまででも実際にあったことであるし、大きく変化した実態というものは数パーセントではないだろうか?

それを過大な報道によってあおるマスコミやこうした心理的に落ち込んでいるときに消費税の増税を盛り込むといった間の悪い政策が、マイナスの大衆心理を加速させているのではないだろうか?

私たちの祖先は第二次世界大戦の焼け野原から立ち上がってきて今日の日本を作ってきた。こうしたDNAはこの程度の不況などは屁でもないはず。
つまらない心理作戦に惑わされることなくがんばっていきましょう。



本日のMS、テーマは「政治に求められるものは何か?」です。

講話者は現参議院議員、水戸まさし氏です。

泉区から選出されている水戸まさし氏は、当中央倫理法人会へのモーニングセミナーに2ヶ月に一回程度参加していただいております。

本日は、水戸氏は積極的に動いているエネルギー問題についてお話しいただきました。

日本のエネルギーの有効活用はあまり進んでいません。
現在の供給量は、石油換算にして約6億トン、これに対して純粋にエネルギーとして取り出せるものが石油換算では3億トン、つまり半分しか利用されません。

後の半分は廃棄(廃エネルギー)となってしまっています。

これをジャガイモに言い換えると、ジャガイモの皮をむくとき、下手な包丁さばきでは半分くらいが皮と一緒に捨てられてしまい、中身の小さなジャガイモだけが食用になるわけです。

しかしながら、私たちの生活の中でジャガイモの皮をそんなに厚くむく人はいません。できるだけ薄くむくことができるか、できることなら皮ごと食用にしようという動きになるはずです。

大量の石油を燃やし、大型タービンを回して電気を作る際には多大な熱エネルギーが排出されます。
液化天然ガスを作る時にも、大量のエネルギーを使った冷熱処理を行わなければならないため、こうした廃エネルギーは海水で冷やすなど、再利用されることなくそのまま廃棄されていることが多かった。

この高温(低温)な熱を蓄熱技術を高度化し再利用できないか?
地域エネルギーとして再利用できないか?

こうした研究を有識者など交えて取り組んでいるという講話でした。

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