長年にわたり、倫理法人会の会員として日々実践に勤しんできたK社長。
製造、卸売業を営んでいますが、次々と同業者が淘汰されていく中、なんとか踏ん張れ
ているのも倫理実践の賜物と、倫理法人会に縁があったことを感謝しています。
「今週の倫理」五一九号は、「自社の商品に心を込めて挨拶をすることが企業繁栄
の秘訣」という内容でしたが、これを読んだK社長は涙が出るぼど感動しました。
それはK社長が毎朝、⊥場のシャッターを開けると同時に行なっていた機械や商品に対する挨拶の実銭に間違いはなかったという確信と喜ぴでした。
さらに「実践は続けてきたものの、果たしてどこまで心を込めて実践できていたんだろう。ずっと続けているうちにいつのまにか慣れが生じ形だけになっていたのでは?」という自戒でした。
K社長はさっそく翌朝からまた一段と心を込めて、また大きな声で機械や商品に対して挨拶の実践を始めました。すると今までにも増して、機械や商品への愛着が湧いてきたといいます。
「今週の倫理』というひとつの情報に接し、それを敏感に受け止め、感動や反省の中から即実践に移すというK杜長の心は、何とすなおでしょう。
倫理研究所の創立者丸山敏雄は、実践について『実験倫理学体系』の中に次のように記しています。
実践して初めて倫理であり、頭に浮かんだだけならば、それぱ実行を伴わない雑念と選ぶところがない。
ここに倫理とは、実践において完成する。実践なき倫理は無い。[中略]故に正しい実践はすなおでなければならぬ。
改めて自分自身の心を冷静に見つめてみると、さまざまなわがままが潜んでいることに気づきます。気づいても購躇したり、億劫がって即行動しない。やりもしないうちからあれこれと結果を気にする。途中ですぐ気を緩めたり、油断する。手加減する。いい気になる。偉そうにする。うまくいかないとすぐ弱気になる。あきらめる。がっかりする。ものごとがうまくいくと有頂天になる。自分ひとりでやったような錯覚に陥る等々です。
倫理法人会ではこうしたわがままを自覚し、それを取り去り、すなおな心を持ち続けられる自分になるための、さまざまな学びと実践の場を提供しています。その中でも一番の基本であり、また実
践力を磨けるのは「経営者モーニングセミナー」です、早起きという大自然のリズムに合わせる実践、倫友との出会いから得られる元気と勇気、学びのテキストともいえる『万人幸福の栞』の輪読を通しての気づきは、わがままを捨て去るための理屈を超えた「道場」とも言えるでしょう。
K社長のすなおな心も、もちろん「経営者モーニングセミナーに出席し続けるという実践によって培われたものであることは言うまでもありません。
道揚でさらにさらに厳しく自己を磨いていこうではありませんか。
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