2009年4月7日火曜日
4月7日 モーニングセミナー 「人生は感動の旅」 ~感動こそ生きる力 生きる喜びになる~
本日は生きがい研究所所長 小山清氏の講話です。
日々の生活の中に、感動がないと感じていると、生きる力もなかなか湧いてこないものです。
感動すなわち、心を動かされるようなことがあるときに、生きている喜びが感じられます。
感動は自ら探し、味わい、記録してゆくときに、その人に知らず知らず身についてゆくものです。
感動ある日々を過ごすと日々新たな自分になり、明日の生きるエネルギーが湧いてくることでしょう。
そこで感動とは何か。感動から得られるもの。感動を誰もが得られる方法。感動の事例。などを紹介し、感動ある人生を歩む第一歩になれば幸いです。
1、感動とは「ものごとに感じて起こる精神的興奮、精神的悦びー涙が出る」である。
1)人の心を変える…“パラダイムシフト”を起こさせる。
感動は人の心に変化を起こさせる。大げさな表現をすると「感動によってパラダイムシフト」が起こる。
* パラダイム(paradigm):支配的な物の見方、思考の枠組み
* シフト(shift):移動、移行、転換
パラダイムシフトとは「考え方、視点がガラッと変ること」また「ある物事に対する固定観念、既成概念が崩れ新たな価値観が生まれること」である。これによって斬新な心に蘇ることになる。
2)自分の本心に立ち返る
感動すると、自分を覆っていた体面や体裁や虚栄や拭い去られ自分の本心に立ち返ることができる。ときに人間愛に目覚めるようになる。
3)聞き手に忘れがたいものを与え、説得力がます。
現在、予備校の授業が注目されている。それは苦手だった科目を好きにする感動的な授業をする先生がいることである。好きになれば一人で勉強するようになる。
2、感動について著名人のことば
小林 秀雄(評論家)「自分が自分に戻れるのは感動しているときだけである」
国木田独歩(作家) 「どんな時にもドキドキする人間になりたい」
加藤シズエ〈評論家〉「私の若さの秘訣は一日10回以上感動することです」「感動したことは忘れない」
石田 衣良〈作家〉 「心は身体と同じで、いつも動かしていないとすぐカチカチに硬くなってしまう。涙〈感動〉には人の心をストレッチする柔らかな力がある」(2003,12,30朝日新聞、天声人語より)
高倉 健〈俳優〉 「感動しなくなったら、人間おしまいだと思うんですね。人間にとって一番贅沢なのは、心がふるえるような感動だ」(「旅の途中で」新潮社)
松永 伍一〈作家〉 「感動は過去形にならない」(「感動の瞬間」大和書房)
相田みつを〈詩人〉 「一生感動、一生青春」「知識は部分、感動は全部」
3、人間から得られる感動
人間の行動からは、自然に劣らない感動がある。それによって、「気」の巡りがよくなり癒される。
1) ホスピタリティー〈CS経営〉
・1、ノードストローム社のサービス革命
(1)婚約指輪に婚約パーティー
・2、ディズニーワールド・ディズニーランドのホスピタリティー
(1) アイスクリームを持ってあげたスタッフ
(2) 結婚記念日の食事
(3) ディズニーランドのお子様ランチ
・3、大阪万博と松下幸之助
・4、アサヒビール新社長〈樋口廣太郎〉の挨拶
・5、樋口廣太郎社長の西宮工場での訓示と質問
・6、東日本ハウス〈中村功元会長〉の企業理念
・7、湖西市長(三上 元)の初朝礼の挨拶
・8、本田宗一郎 お礼の旅
・9、365日休まず社内新聞、六花亭製菓社長 小田 豊さん
2)『町おこし』からの感動
・1、宮崎県綾町 郷田實町長による「産業観光」
・2、愛媛県双海町 「沈む夕日が立ち止まる町」
・3、大分県大山町 「ウメ、クリ植えてハワイへ行こう」
・4、大分県湯布院町 「湯布院映画祭」 「ゆふいん音楽祭」
・5、沖縄県宮古島 「トライアスロンの島」
・6、北海道ニセコ町 「情報公開日本一」
・7、和歌山県 「めっけもん広場」
・8、長野県小川村 「おやき」を事業化
・9、広島県川根地区 「全員参加の地域づくり」
3)スポーツからの感動
・1、黒田投手の勝利デビュー
・2、阪神赤星憲広選手のボランティア
・3、古田敦司選手 2000本安打と記念ボール
・4、横浜フリューゲルスを潰さないで
・5、ゴルフ選手グレッグ・ノーマンの魅力
4)教育活動からの感動
・1、福岡県立城南高等学校 「あなたの夢は何ですか」
・2、新潟県水沢中学校 「どろぼうは校長先生だった」
・3、不登校の女の子を立ち直らせた農家のおじさん
・4、ガキ大将を一変させた女先生
5)映画からの感動
・1、「不撓不屈」家族の支えが何よりの力
・2、「武士の一分」意地を貫く魅力
・3、「単騎、千里を走る」人の情けが人を動かす
・4、「Always三丁目の夕日」人の幸せは人情から
・5、「山の郵便配達」人を思い遣る心
・6、「おくりびと」魂の癒やしで和解する
6)慈善と奉仕からの感動
・1、マザーテレサ“Poor is beautiful”
・2、マザーテレサ 最後の言葉「ありがとう」
・3、山元加津子さんの話
(1)やさしいやさしいやくざさん
(2)「公園の人」に手紙を書いた
(3)キーちゃんの話 「結婚式の浴衣」
・4、桂 文珍 「相手を癒せば自分も癒される」
・5、黒柳徹子「アフガニスタンの子供の幸せそうな笑顔」
・6、西山登志雄園長「ゴリラと仲良しになるまで」
・7、北方文化博物館「豪農伊藤家の善行」
・8、山古志村仮設住宅の人たち
・9、世界第二位高峰登頂の美談
・10、倒産―リストラから立ち直らせたラブレター
57歳で、夫の勤めていたデザイン会社が倒産した。毎日、肩を落としてハローワークに通う夫を見て、妻 柳迫充子さん〈56歳〉は、夫 義彦さんにラブレターを書いた。
『二十七歳のあなたと、貧しくとも、アパート暮らしが楽しかった。
三十七歳のあなたは、子煩悩で、家の中はいつもにぎやかだった。
四十七歳のあなたは、仕事に夢中で、目がきらきらしていた。
五十七歳のあなたは今、会社倒産、リストラ等、冷たい風を全身に浴び
それでも心の中は、ホカホカ。そんな今のあなたが、私は大好き。』
このラブレターを見た夫は、見違えるように元気になっていった。家の中の壁に貼り毎日眺めている。食事や家事を当たり前だと思っていたが感謝の念が出るようになった。夫から「ありがとう」のことばが増えてきた。充子さんはパートに出るようになった。夫は若い頃からの夢だった木版画で食べてゆくことを妻と語り合うようになった。今まで、気づかなかったことが、喜びに変わっていった。(NHK出版「夫から妻へ、妻から夫へ 六十歳のラブレター」より)
苦しんでいる人、悩んでいる人を丸ごと肯定することば、感謝のことば、謝罪のことば(ラブレター)は、人を感動させ癒しを与えるものである。
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