2007年12月12日水曜日

今週の倫理 (537号)より 目標は努力の母、そして進歩の父

人の心は、空間も時間も超えて存在できます。過去にも、また未来に心を飛ばして夢を描くことさえできるものです。
ゴルフ界で一躍人気者になった、「ハニカミ王子」のニックネームで親しまれている石川遼君(十六)は、杉並学院高一年生です。
彼は、ことゴルフでは、卓越した実績の持ち主。その主なるところを列挙してみると、次のとおりです。
2004「横尾要カップ小学校選手権」「埼玉県ジュニア選手権(中学の部)」優勝。
2005「関東中学校ゴルフ選手権競技」「全国中学校ゴルフ選手権大会」優勝。
2006「埼玉県アマチュア選手権」「埼玉県ジュニア選手権(中学の部)」優勝。
2007「全国中学校ゴルフ選手権大会・春季大会」そしてプロの「マンシングウェアオープンKSBカップ」「日本ジュニアゴルフ選手権競技(男子十五~十七歳の部)」で優勝と、圧倒的強さを見せています。
彼の魅力は、平均飛距離と最後まで攻めの姿勢を貫く積極果敢さです。その強さの秘密は、陸上で鍛えた強靭な足腰ですが、そうした体力を築き上げているには、理由があります。そのことを裏付けるものが、埼玉県松伏町立松伏小の卒業文集に明記されています。
  将来の自分   
                   石川  遼
二年後…中学二年生、日本アマチュア選手権出場。
三年後…中学三年生、日本アマチュア選手権(日本アマ)ベスト8。
 四年後…高校一年生、日本アマ優勝、プロのトーナメントでも勝つ。
六年後…高校三年生、日本で一番大きなトーナメント、日本オープン優勝。
八年後…二十歳、アメリカに行って世界一大きいトーナメント、マスターズ優勝。
これを目標にしてがんばります。マスターズ優勝はぼくの夢です。それも二回勝ちたいです。みんな(ライバル)の夢もぼくと同じだと思います。でも、ぼくは二回勝ちたいので、みんなの倍の練習が必要です。
みんなが一生懸命練習をしているなら、ぼくはその二倍、一生懸命練習をやらないとだめです。ぼくはプロゴルファーになって全くの無名だったら、「もっとあのときにこうしていれば…」とか後悔しないようにゴルフをやっていこうと思います。
来年には埼玉の東京GCで行なわれる「埼玉県ジュニア(中学の部)」で優勝したいです。今は優勝とか関係ありません。中学生になってからそういうことにこだわろうと思います。高校生で試合に優勝すると、外国に招待してくれます。その試合で世界から注目される選手になりたいです。
ぼくは勝てない試合には今は出ません。ぼくの将来の夢はプロゴルファーの世界一だけど、世界一強くて、世界一好かれる選手になりたいです。
 彼は、これからもこの文集で述べていることをきっと、やり続けることでしょう。
 人の心には、信じられないほどの多くの能力・パワーが秘められています。「将来」は若者のためだけにあるのではなく、大人にも将来はあります。彼から学ぶのは、「目標は努力の母、進歩の父」ということです。
 常に意欲的な目標を掲げ、具体化して、大胆に取り組んでいきましょう。

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