2008年10月30日木曜日
10月30日 狂言鑑賞会
本日は中央倫理法人会のメンバーである、狂言師の善竹十郎様の狂言を国立能楽堂まで見に来ました。
普段は能楽堂など立ち入る機会もありませんし、あったとしても狂言の詳しい紹介や説明をしてくれるなんてことはありませんから、今回の狂言鑑賞会は伝統芸能を身近に感じることのできるとても良い機会でした。
番組は、「伊文字」と「仁王」です。
「伊文字」
妻を娶りたいと清水の観音堂にやってきた男がお詣りをしていると、「西門に立った女を妻にしなさい」と夢の中でお告げがあった。さっそく西門にいってみると、確かに女が立っていたので住まいを訊ねると女は、「伊勢の国、伊勢寺本という里に住んでいるので恋しくお思いなら訪ねてきてください」という歌を詠みます。それを聞いた太郎冠者が途中までしか歌を覚えないうちに女は立ち去ってしまいます。そこで主従は、関所を作って通りかかる人に「い」文字のつく国と里の名を当てさせます。国の名前までは出るのですが、里の名前までなかなか出てこず、難儀します。
「仁王」
バクチで無一文になった男が友人に相談をしますと、天から仏が降ってくるという噂があるのを良いことに、その男は、ばくち打ちを仁王に仕立てて参拝客から供物を巻き上げることを思いつきます。
すると大勢の参拝客が会って、たくさんの供物に二人は大喜びします。
友人は供物を持って去りますが、味をしめたばくち打ちはもっと取りたいとその場に残ります。
そこに足の悪い男がやってきて足を直したいとワラジを捧げて、仁王に化けたバクチ打ちの身体を撫で回します。
いずれも説明を受けてからの鑑賞だったので、理解も深まり、楽しく見ることができました。
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